ヘルメットの安全規格について気になって夜も眠れない人必見
20数年前の話。。。まだ20代でクソガキだった管理人ひげおは初めてバイクの免許を取得してバイクを購入した。
その時にヘルメットが納車までに必要という事になり、二子玉川に住んでたのにわざわざ上野までヘルメットを買いに行った記憶がある。
なぜ上野に??当時徒歩圏にNapsがあったのに??
と言うと何となく上野はバイクの聖地と言うイメージがあったから。
コレは今思い返すと不思議で、なぜなら今はそんなイメージがさっぱり無いし、思い出してみても上野って聖地だったっけ?と思う。
125cc新原付の噂の記事はこちら
かつて上野はバイクの聖地だった・・・らしい
そこで今さらながらあの時は何で上野に行ったんだろうと思ったので上野のバイク事情を調べてみた。
調べてみると・・・おやおや。あながち間違ってなかったようだよ。
上野バイク街
と言われていた時代があったらしい。
80年代〜90年代のバイクブーム時代に上野にはバイク販売店やバイク用品店が軒を連ねていた。らしい。
自分は80年代生まれだし福岡育ちだし上野がそんな事になってたことをなぜ知っていたのかは我ながら謎。
もちろん今は昔の話で、今はバイク街とは呼ばない。でも軒を連ねるとは言えないが多少名残的なお店は残っているようだ。
興味が湧いたので今度行ってみようと思う。ちなみにヘルメットを購入した店の名前は覚えていたのだがまだ健在なようだ。すごくね?
上野のバイク用品店でヘルメットの規格について質問したら
初めてバイクを購入したことを伝えて、こんなヘルメットがいいんだけど規格とか大丈夫なんですか?と聞いた記憶がある。
答えははっきり覚えてて今でもそれで混乱するのだが
男性販売員 年齢不明
ヘルメットの規格については団体が勝手に作ってるだけで
法的に何ccはこれ、何cc以上はこれはだめという事はない。
極端な話、ポリバケツを被ってても法的には問題ない。
だからここに売ってるやつは全てどんなバイクでも乗っていい。好きなの買ってね。
というような答えだった。ポリバケツのくだりもはっきり覚えてる。
クソガキだったひげおは「じゃあ大きめの柄杓でも大丈夫って事?」と返した記憶がある。
そんな訳はないが「ひも通せば大丈夫!」と盛り上がった。※何度も言うが20数年前の会話です
ひげおはその日にクッション材ゼロの柄杓とバケツの中間のような半ヘルを購入した。そのおもちゃのような半ヘルで静岡にも山梨にも行った。
そして時が経ち、バイクを手放し、社会に揉まれ、大人になってリターンしてきた今思う。
あの半ヘルはおかしいと
いや、そもそも、もう20年経ってるんだし当時は曖昧だったんだろうけど流石に今はダメだろうと思ったんで調べてみた。
ヘルメットの安全規格
いくつかある。と言うか結構ある。これも混乱させられる一因だよね。それで主な規格を調べてみたよ
規格の種類をざっくり説明
主な安全規格
PSC | 一番よく見る“消費生活用製品安全法”によって付けられるマーク。 乗車用ヘルメットの必須規格なので このマークがないメットは売ってはいけない |
SG | 製品安全協会が認定した製品に付けられるマークで 別についてなくても問題ない。でも大体ついてる。 |
JIS | Japanese Industrial Standardsの略でJIS。国内安全規格。これも任意。 |
SNELL | アメリカのスネル団体の規格。 ヘルメットの規格の中では審査基準が一番厳しいと言われている。 でもAraiはもっと厳しいらしい。 Araiに負けてるのに一番とは何か。 |
MFJ | レース規格。 このマークがないヘルメットではMFJ公認レースに参加できない。 つまりほとんどの人に関係ない。 でもそれだけ安全ということでもある |
FIM | 簡単にいうとMFJの国際レース版。これも関係な・・ |
ECE | ヨーロッパの安全規格。これ・・・ |
多いっつーの
PSCが必須規格
上でも書いたけどPSCが必須規格なのでこのマークがないものはやめといたほうがいいと思う。
でも必須規格であるPSCマークがないヘルメットなんてあるのだろうか?
ここまで調べた時点で20年前に言われた「ポリバケツでも大丈夫説」は完膚なきまでに否定された。
こっちがクソガキだと思って適当なこと言いやがって。もちろん20年前もポリバケツで大丈夫なんて思ってなかったけどな。
PSCマークを取得してないヘルメットは国内での販売が認められていない
だそうなので変なところで買わなければ大丈夫だろうけど一応気にしてみよう。
道路交通法ではヘルメットについてどう書いてるのか
着用義務のところは当然だから飛ばすとしてヘルメットの基準は道路交通法施行規則第9条の5に書いてある。
第九条の五
法第七十一条の四第一項及び第二項の乗車用ヘルメットの基準は、次の各号に定めるとおりとする。
一 左右、上下の視野が十分とれること。
二 風圧によりひさしが垂れて視野を妨げることのない構造であること。
三 著しく聴力を損ねない構造であること。
四 衝撃吸収性があり、かつ、帽体が耐貫通性を有すること。
五 衝撃により容易に脱げないように固定できるあごひもを有すること。
六 重量が二キログラム以下であること。
七 人体を傷つけるおそれがある構造でないこと。
引用元"道路交通法施行規則第九条の五"
これを読むと道路交通法ではPSCマークの製品を使わなくてはならない。とは書いていない。
と言うか重量以外は曖昧だなぁと思った。
道路交通法ではPSCに言及がない。。。違法ではない??ん?これはどう言うこと??混乱する
PSC規格は道路交通法ではなく消費生活用製品安全法で規定されている
消費生活安全法ではPSCマークのないヘルメットを販売するのは違法であるとのこと。
もし売ってても買わないのが正解だと思う。インターネットで海外のヘルメットを買う場合に特に注意しないといけないのかな。
と、言う事は・・・
管理人ひげおのノーランは
大丈夫だった。そう言えばネットじゃなく2りんかんで買ったんだったわ。
ノーランのヘルメットはCEベースのSG仕様??とはどういうこと?
ノーランのwebサイトに書いてあった。ノーランはイタリアのメーカーなのでヨーロッパ規格であるCE規格で設計されてあるものをベースに、日本のSG規格で合格するよう補強されてあるとのこと。ふーん。
街乗り用のLS2のジェットヘルメットも付いてた。こっちは楽天で買ったからどうかなと思ってたがホッとした。
自分の街乗り用ヘルメットLS2 スピッドファイア
ツーリング用のノーランN87シリーズは名前が変わっている。
まとめ
道路交通法では曖昧な基準だが消費生活安全法ではしっかりとPSCマークの規定がされていた。
でも確かに排気量別での法律は見当たらなかったのでその辺はやはりSGマークだったりを基準に選べばいいと思う。
かっこいいヘルメットが欲しいのはわかるけど安全も大事なので両方満足するようなヘルメットに出会えると幸せだよね。
ずっと曖昧だったしポリバケツとか刷り込まれててたしどうなんだろうということが判明してスッキリした。
しかし結局20年前に購入した半ヘルはPSCマーク付いてたんだろうか。もはや現物がないからわからんが。でも当時は路面店で買ったわけだから問題なかったと信じたい。
しかしペラペラだったなぁ。